春めいてきましたね

3月になり、受難節に入りました。
世界的に暗いニュースが続き、気持ちも暗く落ち込みがちですが、神様の速やかな助けと平和、そしてイースターを待ち望み、祈りつつ、今週も過ごしましょう。
今日はコラム「木につながれば実を結ぶ」と、最近更新された記事をご紹介します。どうぞお読みください！

11　幸せは聖書の中にある！

　弟子訓練をすると、なぜ人が変わるのかと言いますと、みことばを守るようになるからです。それで、皆が幸せになっていきます。先月ご紹介した姉妹は、とても幸せな母親になりました。

だれでも幸せになれる

　弟子訓練がすばらしいのは、だれでも幸せになれるという点です。生い立ちや性格や能力は関係ありません。だれでも変われるので、幸せになれるのです。教会について言うならば、『ただ愛すればいい』（オイコス出版）の「はじめに」に次のように書いた通りです。

　「クリスチャンは、幸せに生きていると、伝道しないではいられません。教会が愛にあふれていると、救われる人が自然に起こされてきます。至福の人、それは愛に生きる人です。愛の人が集まっているところ、これが教会です。愛の人たちが集まる教会には、葛藤やストレスではなく、喜びと平安があります。牧師は、信徒たちを愛し、信徒たちも、牧師を愛し、そこにはいつも、一致と調和があります。教会に行くと疲れる、のではなく、教会に行くと癒されます。ですから、信徒たちは福音を伝えずにはいられません。それで、教会に集まる人の数も自然に増えてしまいます」

幸せは聖書の中にある

　なぜ性格や能力にかかわらず、だれでも幸せになれるのかと言いますと、すでに聖書の中に「幸せ」があるからです。

　先月号を読まれた方は、「幸せな母親になった彼女も、初めはそうではなかった」ということがわかると思います。彼女が幸せな母親になったのは、「親は子どもを愛し、怒らせず、子どもは親を尊敬して従う」という幸せな親子関係が聖書の中に初めから存在していて、彼女はそれを手にしたからなのです。幸せは頑張って生み出すものではなく、聖書の中にすでにある、それを頂くだけなのです。

　私は時々教会で、「夫婦は、年を取れば取るほど幸せになっていきます」と話すことがあります。なぜならば、「夫は、キリストが教会を愛されたように妻を愛し、妻は、教会がキリストに従うようにすべてにおいて夫に従う」という幸せな夫婦関係が、聖書の中で教えられているからです。また聖書は、クリスチャンは愛において成長していくと教えています。ですから、クリスチャン夫婦は、20代の新婚のころよりも50代、60代の方がずっと幸せなのです。

心の目をみことばに向ける

　では、聖書の中にすでに存在する幸せを、どうしたら手に入れることができるのでしょうか。

　まず、みことばに目を向けることです。発達心理学の言う「反抗期はある」という考えに縛られている人は、聖書の中にある幸せな親子関係に気付かないと思います。夫の欠点や、妻の弱さに目を向けている人は、「キリストと教会の関係」をもって教えられている「幸せな夫婦の関係」を知らずに、年月を過ごしてしまいます。だれでも、裁き合ったり、批判し合ったりしているならば、教会は本来愛にあふれた心休まる所であるにもかかわらず、ストレスや葛藤ばかりで疲れてしまいます。

　聖書に目を向けようではありませんか。私は、聖書の教える教会観を目標にして牧会しています。イエス様は、弟子たちに対して次のように教えられました。

　「あなたがたに新しい戒めを与えましょう。互いに愛し合いなさい。わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合いなさい。もし互いの間に愛があるなら、それによってあなたがたがわたしの弟子であることを、すべての人が認めるのです」（ヨハネ13章34～35節）

　イエス様は十字架で命を捨てて、罪人の私たちを愛してくださいました。それは、無条件の愛です。ですから私たちも裁いたり批判したりせず、お互いありのままを愛し、受け入れ合うのです。私は、だれかが礼拝を休んでも、裁きません。熱心に奉仕しないと受け入れられないとか、集会を休んだら裁かれるというようなことがあっては、イエス様の教える教会の姿とは違ってしまいます。皆がありのままでいられる、それは、本当に幸せな教会です。

　まず、聖書のみことばが何を教えているかに注目することです。だれでもどの教会でも、聖書のみことばに心の目を向けるならば、そこから変化が始まります。

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