関真士のAmazing LIFE【38】おやすみなさい

 

明るくあたたかい文章が人気のメッセージ関真士のAmazing LIFEを、WEBコラムとして不定期でご紹介しています。今回は第38号の全文をご紹介します。このコラムは、このページの最後から、無料でダウンロードしてA4用紙にプリントアウトできます。気に入ったらぜひプリントして周りの方に手渡してください。

 

おやすみなさい

おやすみなさい

よく眠れますか

人間はその人生の約4分の1から3分の1は眠っている。そして人間は眠らないと生きてはゆけない生き物でもあるのだ。私たちは、身体的にも精神的にも、眠ることが必要だ。だから睡眠の質というものが目覚めている時の調子に大きな影響を与える。良い活動は良い睡眠から、良い睡眠は良い活動から、オンとオフをバランスよく取ることがとても大切なことになる。
だからこそ、十分に質の良い睡眠が取れないのは辛い。眠りが浅かったり、眠りながら歯を食いしばっていたり、悪い夢にうなされたり、睡眠中に息が止まる無呼吸症候群などもある。朝起きても、疲労感でいっぱいなどということもある。私の知人に、どこででもベッドに横になった途端に熟睡できるという人がいて、うらやましい限りだ。

羊を数えて

昔は、眠れない時には、羊を百匹数えるとすぐに眠れると教わったが、今もそうなのだろうか。それにしても羊を数えて眠れたという人には出会ったことがない。
日本では羊はそれほどなじみある動物ではないので不思議に思い、この言い伝えの由来を調べてみた。これはどうやら英語圏から伝わってきたものらしい。One Sheep,Two Sheep、と数えるのだが、この発音が聞き心地が良いらしく、日本語にするとあまり効果は期待できないという。
他にも色々ある説の中に、この羊とはキリスト教文化の影響から来ているという説もあった。たしかに聖書では神を羊飼い、人間をその牧場の羊にたとえて描いている。
聖書の詩篇23篇という箇所には次のようなことばがある。「主は私の羊飼い。私は乏しいことがありません。主は私を緑の牧場に伏させ、いこいのみぎわに伴われます。」(1,2節)
この詩を書いたダビデ王も、きっと眠れぬ夜を過ごしたのだろう。戦国時代のこと、常に敵に囲まれ、内政も外政も課題が山積みで気の休まることはなかっただろう。
その中で彼は羊を数えたのかもしれない。羊が1匹、2匹…、羊飼いが大切な羊を養い守るように、神は私を養い守ってくださる。だから大丈夫だと、百回繰り返して自分に言い聞かせるようにして眠れぬ夜を過ごしたのかもしれない。

眠れぬ夜に想う

眠れぬ夜は辛い。不安や恐れ、心配事、怒り心頭なことが、次から次へと頭の中に浮かび、しまいには動画のようになって場面が流れる。
考えないようにしようと思えば思うほど逆に意識してしまう。時計を見たら午前三時、早く眠らなければと焦って余計に眠れなくなる。その中で、どうしたらよく眠れるかということを調べると実に多くの情報と知識を得ることができる。
ただ一つ言えることは、眠れるか眠れないかだけに焦点を当ててしまうと、逆に眠れなくなるものだ。
もちろんぐっすり眠りたいのは当然だが、あえて「眠らなければならない」という、いつの間にか自分で作ってしまった戒めを取り下げてしまうのも一考だ。
眠るために眠るという、眠ること自体が目的になってしまうと、眠ろうとすることに一生懸命に頑張ってしまうので、逆に意識が覚醒されてしまう。
逆説的ではあるが、眠ろうとしないことが、眠ることにつながってくるのだ。
むしろ、眠れぬ夜をどう過ごすかが大切だ。眠るために羊を百匹数えるのではなく、羊飼いである神にとって、自分はどれほど大切な羊なのかを思い巡らしてみよう。神の守り、養い、導き、計画、そして神の愛…。
神の恵みを百個数えながら過ごすのもいいかもしれない。余計な雑念が入ってくるかもしれない。それでもいい、眠れなくてもいい、そんな自分を丸ごと包んでくれる神の愛がある。決して一人ではない、眠れる夜にも神は共にいてくださる。

詩篇23篇(旧約聖書)
 

関 真士 ◆ プロフィール

1964年東京生まれ。荒れ果てた10代を過ごし、20歳の時にコックの仕事で渡米し、クリスチャンとなる。その後、27歳で東京聖書学院を卒業し牧師となる。40歳の時にハワイにあるホノルル・キリスト教会の牧師となり現在に至る。家族は、愛する妻と4人の子供。趣味は、料理と茶道、サーフィン。

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