今回、私達はミッションパートナー「クロスローズ・プリズンミニストリーズ・カナダ」のディレクター、マーティ・ヴァン・ニーカーク氏にインタビューする、すばらしい機会を与えられました。
「クロスローズ・プリズンミニストリーズ・カナダ」はカナダを拠点とした非営利の宣教団体で、刑務所に奉仕し、受刑者とコンタクトをとりつつ福音を伝えるという活動をしています。
このミニストリーでは、その活動の中で必要不可欠なツールとして『マンガ メサイア』シリーズを使用してきました。
今回のインタビューでは、そのミニストリーとマンガの可能性についてお話していただきました！
左：リモートインタビューに応じてくださったマーティー・ヴァン・ニーカーク氏、右：マンガシリーズを手にするクロスローズ・プリズンミニストリーズ・カナダのスタッフ
私が最初にこのミニストリーに参加したきっかけは、受刑者との手紙のやりとりを通して聖書研究を提供する教会のチームのメンバーになったことでした。
その後、私は実際に刑務所に行って受刑者に奉仕したいかどうかと尋ねられて、私はすぐ「はい」と答えました。
なぜなら、イエス様が「あなたが私を愛しているなら、みことばを他の人と分かち合いたいと願うだろう」と言われたからです。
聖書には受刑者に仕えるようにと明らかに記されています。そしてその機会が訪れたとき、それに応えることは私にとってとても自然な反応でした。
私たちのプログラムではカリキュラムを始めたばかりの受刑者に「マンガコース」を提供しています。
このマンガが私たちのミニストリーの最初の、非常に重要な部分で用いられているのは、聖書をよく知らない多くの人々にとっても興味深く、エキサイティングなものだからです。
もしあなたが刑務所でミニストリーをしたら、そこで出会う多くの受刑者たちから「私は聖書に興味がない」と言われることでしょう。
でも、そこでマンガを見せたら「読んでみたい」という人も多いはずです。マンガは人々にイエス様を紹介するためにとても良い方法なのです。
さらにマンガは、識字率の低い人や精神的な障害のある人にとっても、とても読みやすい優れたツールです。
また、カナダには数多くの先住民族が住んでいるのですが、マンガという視覚的なツールは彼らの文化にもよくマッチします。
彼らにとって聖書を読むということは難しいことですが、マンガはそんな文化間の良い架け橋としても機能しています。
聖書を知らない人は最初にこれを読むと圧倒されるかもしれません。
マンガは、難解なテキストベースの聖書ではないという点で優れています。そしてマンガは楽な気持ちで人々をイエス様に導く方法として役に立っています。
マンガはまた、教会でのアウトリーチや行事のための素晴らしいツールにもなると思います。初めて会った人でも、簡単に挨拶と一緒に贈り物としてプレゼントしイエス様を分かち合うことができます。
刑務所にいる受刑者たちの多くは、恐ろしい過去や幼少期を体験しています。
社会は子どもや空腹の人々などに心を向けますが、彼らに手を差し伸べる人はそれほど多くありません。ほとんどの人々は彼らを恐れており、助けたいとは思いません。
しかし、彼らは他の人間と同じように扱われることを望んでいます。彼らには希望が必要なのです。
受刑者の中には愛を切望している人々がたくさんいます。神の愛、赦し、そして恵みは、他の人と同じように彼らの上にも注がれています。
実際彼らに会ってみると、多くの傷と痛みを抱える彼らが、実は素晴らしい人々であることがわかります。彼らは助けに飢えていて、自分が「恐ろしい人」として見られたくはないと思っています。
私たちのミニストリーを通して、彼らの人生がイエス様によって変えられていく素晴らしさを見ることができます。それはまさしく奇跡です。
人生を変えられた彼らは今まで彼らを傷つけてきた人々を赦し、傷ついた関係を修復し、人とともに再び歩みたいと考え始めます。「人のために祈り始めたい」と言う人もいます。神が彼らの人生を変えてくださる奇跡を間近で見ることができるのは、私に与えられた特権だと日々感じさせられています。
マンガがこの素晴らしいミニストリーのツールとして役立っていることを本当に感謝します。
刑務所伝道は非常に重要な働きです。彼らの尊い奉仕に感謝します。
クロスローズ・プリズンミニストリーズのために、イエス・キリストの言葉を求めている人々に彼らが手を差し伸べ続けることができるようにお祈りください。
（2021年1月よりクロスローズ・プリズンミニストリーズ・カナダはニューライフ・プリズンミニストリーズと統合され、今後もカナダの刑務所に収監されている人々に教師や教材を提供し続けることを目標に活動します）
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