この時期にしては珍しい冷雨に身の引き締まる4月1日、ウクライナのボロディミール・ヒルニャック牧師とNLMノルウェーのヴィダー・アーロンセン宣教師をお招きして御茶ノ水のYWCAにて、宣教報告会を開催しました。40名近い参加者が集い、ウクライナの近況と宣教報告ののち、皆で心を合わせ祈りをささげました。
【講師紹介】
ボロディミール・ヒルニャック牧師
1992年に救われ、95年より2年間、ノルウェーの神学校で学ぶ。10年前よりウクライナ西部の都市リヴィウで牧会している。戦争発生後は多くの避難民や兵士へ救援物資や聖書を精力的に届けている。
ヴィダー・アーロンセン宣教師
30年以上にわたって新生宣教団の働きを担う。各宣教団体と協力し世界各国へ聖書を届ける活動を行っている。
ソ連が崩壊した時にウクライナへたくさんの聖書を届けたことを覚えています。まさか戦争が起こるとは思いませんでした。ヒルニャック牧師から「多くの人に聖書を配りたい」との連絡を受けて25,000冊の聖書を届けた際に、この国には多くの援助が必要であることを実感しました。救援物資を準備する中でマタイ25章が示されます。その箇所は裸の時に服を、お腹を空かせた時に食べ物を、病のときは看病を、と書いてあります。神の恵みにより、多くの救援物資を届けることができました。新生宣教団はこれまで50万冊以上ものウクライナ語聖書を印刷し、届けてきました。現地へ訪問した際に、戦車の中は狭いため、さらに読みやすくする必要性に気付きました。先日出来上がった、『マンガ メサイア』と『マンガ メタモルフォシス』の2冊を1冊にまとめたポケット版マンガ聖書をこれから兵士に届けます。
多くの支援物資を届けたことで、これまで難しかった学校・行政機関・病院でも宣教ができています。ヒルニャック牧師をはじめ、多くの先生方がいのちの糧である聖書を懸命に届けています。
私が公立小学校の子どもたちにクリスマスプレゼントを届けた時に、この世で一番すばらしいギフトをお渡しすることができました。お菓子やおもちゃ、靴下が並ぶ中、子どもちたは真っ先に『マンガ メサイア』を手に取り、喜んで読んでいるのです。初めてイエスと出会い喜ぶ姿に心打たれました。また、戦争により傷を負った人々も主イエスに出会ってほしいと願っています。
戦争発生前のウクライナは約4,000万人もの人が住んでいました。ウクライナの国旗は2色あり、青は空、黄色は穀物をあらわしています。私はポーランドに近いリヴィウに住んでおり、200名規模の教会を牧会しています。教会にはさまざまな年代の人が集まり、素晴らしいと思います。
妻と子どもが爆撃に備えて、窓から離れた廊下の奥で寝ている時の写真です。まさか戦争が起こるなんて思わなかったので、家にシェルターがなかったためです。
私が住むリヴィウはウクライナ国内で比較的安心な場所ですから、他のエリアから多くの人が避難に来ます。そういう人たちに食べ物を配給しています。彼らは自分の家が破壊され、服も食べ物も持たないまま辛い思いをしています。シェルターを設営し、教会は多くの人であふれる状況となりました。
最前線で戦う若い兵士が100万人以上もいます。私は従軍牧師の奉仕をしています。最前線に出向き、兵士に福音を伝え、励まし、食べ物や衣類を届けています。これまで聖書を読んだことがない人が初めて福音にふれ、主イエスに感謝する人もいました。最前線で指揮する士官は言います。「こちらにさまざまな物資が届けられる。しかしこの聖書は一番よいものだ。極限の中で心の平安を保つために、兵士たちはこれを切望します。」
病院には負傷した兵士が数多くいます。入院している兵士と定期的に交わり、励ましています。自分が一人ではないことを感じてほしいからです。ある兵士は片脚を失い、以前のように仕事ができなくなりました。自分の未来が見えず、生きる希望も気力も失いました。中には、海外に避難する妻が、負傷したことを理由に離縁して去ったという悲しい話もあります。そのような兵士に寄り添い、将来の良い導きを祈っています。彼らの心に神の御業が働き、み言葉が平安を与えていることを実感しています。
ウクライナ語の聖書、マンガ聖書があることに感謝しています。身体的、精神的にも傷を負う人々が主イエスに希望を持ち、心に迎え入れて、歩み出すことができるように祈って欲しいです。
多くの子どもが戦争によって深く傷つきトラウマを負っています。アーロンセン宣教師の話を通して、ウクライナにマンガ聖書が必要だと示され、私の息子がウクライナ語に翻訳し、監修を経て印刷することができました。このマンガ聖書を学校で配ったとき、子どもたちは、それを見るまで休憩時間は携帯で遊んでいました。ところがマンガ聖書を手にした後はこのマンガを読むようになったのです。
戦争により心が不安定になると言われますが、み言葉にふれた子どもは落ちつき、冷静になるという証もあります。マンガ聖書を通して、子どもや青年にみ言葉が届けられていることを感謝しています。夏には、戦争で父親を失った子どもを招くリハビリキャンプの準備を進めており、ここでもマンガ聖書を用いたいと思っています。戦争によって愛する者を失った人々が神と出会い、神に信頼し、励まされていくようにお祈りください。
参加者より「リアルな現状が分かり良かった」「証に大変励まされた」との感想を多くお寄せいただきました。傷を負った子どもや兵士に主が働いておられる様子を見るとき、主のみ言葉には力があることをリアルに感じさせられます。いま彼らの心に聖書が必要であることは間違いありません。これまでロシア語聖書が使われていたウクライナにおいて、ロシアとの戦争の中で、母国語の聖書を読めることは格別なことであることも伺いました。ウクライナで苦しむ人々のために、また一方ではロシアにもみ言葉が届くように、双方の平和のために祈り続けてまいります。皆様のお祈りとご支援は、このような人々への宣教の働きへとつながります。思いが与えられましたら、さらに多くのウクライナ語聖書を送るためにご支援を賜りますようご協力をよろしくお願いいたします。
当日の様子がCGNTVで紹介されました。ぜひこちらもご覧ください。
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運営団体名 | 宗教法人 ニューライフ・ミニストリーズ |
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運営責任者 | 代表役員 リーダル ロアルド |
所在地 | 埼玉県比企郡鳩山町熊井170番地 |
電話番号 | 049-296-0727 |
メールアドレス | w-mission21@newlifeministries.jp |
寄付金額 | 各寄付ごとに表示 |
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支払い方法 | クレジットカード(VISA、MASTER) クレジットカードでのお支払いは、株式会社ROBOT PAYMENTの決済代行サービスを使用しています。 決済情報はSSLで暗号化され、安全性を確保しています。また、ROBOT PAYMENT社のSSL証明書はベリサインにて発行しています。 |
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申し込みの有効期限 | 寄付なので該当しない |
販売数量 | 寄付なので該当しない |
引渡時期 | 寄付なので該当しない |
不良品 | 寄付なので該当しない |
返品について | 寄付のため、返金・キャンセルについてはお受けできません。 |
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お問い合わせ先 | 宗教法人 ニューライフ・ミニストリーズ 新生宣教団 宣教部 w-mission21@newlifeministries.jp 049-296-0706(月~金曜日 9:00~17:00 ※祝日を除く) |
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いつの時代も聖書を求める声がなくなることはなく、私たちはそんな切なる求めに応えるべく、国内外のミッションパートナーと協力して力を尽くしています。
私たちの目標は、神の愛によって日本が変えられること、そして全世界に聖書の御言葉が届けられることです。
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