スウェーデン語聖書翻訳500年
―今あらためて宣教の故郷へ聖書を届ける理由

 

スウェーデンの首都・ストックホルムを中心に、いま、スウェーデン語の新約聖書を全家庭へ届ける大規模な聖書配布プロジェクトが進められています。
新生宣教団は印刷を通して、ドイツのミッションパートナーであるBible for the Nations(バイブル・フォー・ザ・ネイションズ)と共に、かつてない規模の宣教の働きに携わっています。

 

日本宣教の「恩人」スウェーデン―宣教師たちが遺した信仰

日本のクリスチャンにとって、スウェーデンは特別な意味を持つ国です。
日本同盟基督教団や日本聖契キリスト教団など、日本の多くの教会の設立には、スウェーデンを源流とする米国の宣教会から遣わされた宣教師たちの祈りと献身が、大きな役割を果たしてきたと言われています。
彼らが海を越えて日本に届けてくれた福音は、日本の教会と宣教の土台として、今も確かに実を結び続けています。
その意味で、スウェーデンは、「宣教を受ける国」というより、
「宣教師を送り出し、福音を届けてくれた国」
という印象を持つ方も多いのではないでしょうか。

 

なぜ今、スウェーデンに聖書を届けるのか

ここで、多くのクリスチャンの方が自然な疑問を抱かれるかもしれません。

「なぜ今、スウェーデンに聖書を送らないといけないのか?」
19世紀末から20世紀初頭にかけて、スウェーデンは大きなリバイバルを経験し、多くの宣教師を世界へと送り出しました。その信仰の熱は、教会にとどまらず、社会全体にも影響を与えるほどでした。
しかし、それから1世紀以上が経過した現代、スウェーデン社会は急速な世俗化の流れの中にあります。
キリスト教は歴史や文化としては残っていても、信仰が家庭の中で語り継がれる機会は、少しずつ失われつつあります。
驚くべきことに、現代のスウェーデンでは、親の世代自体が聖書の物語をほとんど知らず、子どもにみ言葉が語られない家庭も、決して少なくありません。
それは、福音が一度も届かなかったということではありません。
むしろ、かつて豊かに注がれた恵みが、世代を越えて受け継がれることが難しくなっているのです。
こうした背景の中で、人々は心の拠り所を見いだしにくくなり、孤独やうつ、依存症、希望の喪失といった課題を、それぞれの生活の中で抱えながら生きています。今こそ彼らには祈りが、そして福音が必要なのです。

 

聖書翻訳500年の節目に、スウェーデンへ神のことばを

2026年は、新約聖書が初めてスウェーデン語に翻訳されてから500年という、歴史的にも、霊的にも大きな節目の年です。
かつて聖書が自国の言葉になったことで、人々の信仰と社会が大きく形づくられていったように、いま再び、神のことばが人々の生活の中に手渡されていくことを、私たちは願っています。
Bible for the Nations は、2026年を「聖書の年」と位置づけ、祈りをもってスウェーデンのために歩み続けています。

「暗やみの中に歩んでいた民は大いなる光を見た。」 ― イザヤ書 9章1節

 

ストックホルムで進むスウェーデン語聖書の大規模配布

2026年3月から9月にかけて、ストックホルム大都市圏全域で、次の配布が予定されています。
・新約聖書(BOOK OF HOPE):140万冊
・子ども向け聖書『Jesus storybook』:21万冊
用いられるスウェーデン語新約聖書(BOOK OF HOPE)には、現代の読者にも届く証やメッセージが収められており、初めて聖書を手にする方にも親しみやすい構成となっています。

 

「子ども向け聖書」が拓く、家庭への宣教の扉

この働きのもう一つの大切な柱が、子ども向け聖書『Jesus storybook』です。
新生宣教団は、2026年1月に168,000冊を現地へ送り届けました。
スウェーデンの家庭には、宗教には距離を感じる一方で、子どものための本には心を開きやすいという文化的背景もあります。
この子ども向け聖書は、
・聖書や教会とほとんど接点のない家庭の子ども
・言葉や文化の違いの中で、新しい社会に適応しながら生きる移民・難民家庭の子ども

へと届けられようとしています。
そうした子どもたち一人ひとりの場へと、神のことばが手渡されようとしています!
この本を通して、子どもが物語に親しみ、親が耳を傾ける。そのひとときの中で、道徳的な教訓ではなく、旧約から新約へと貫かれるイエス・キリストによる救いの物語が、
家庭の会話の中に自然と入り込んでいきます。
やがてその一冊は、家庭の本棚に残り続ける最初の聖書となっていくのです。

 

神さまがつないでくださる宣教のバトン

かつてスウェーデンの宣教師たちが、祈りと献身をもって日本に福音を届けてくれました。
いま神様は、その宣教のバトンを、印刷という形で、私たちに託してくださっています。
輪転機から刷り上げる一冊一冊が、孤独の中にある誰かの手にわたり、その名の通り、「希望の本」として用いられることを信じています。
この不思議な宣教の連なりの中に、祈りをもって共に歩んでくださる皆さまがいることに、心から感謝いたします。
どうかこの働きを覚えて共にお祈りください。

 

お祈りください ― スウェーデンのために

・2026年の「聖書の年」を通して、スウェーデンの地に霊的な目覚めと希望が芽生えますように。
・ストックホルムでの配布活動において、奉仕者の安全が守られ、聖書が一人ひとりにふさわしい形で手渡されますように。
・子ども向け聖書を通して、家庭の中に神さまについて語る時間が与えられますように。

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ABOUT US

新生宣教団は、日本をはじめ世界の人々のために、各国の言葉で聖書や福音文書などを印刷するキリスト教プロテスタントの宣教団体です。
新生宣教団はキリスト教超教派の団体として、1954年に「新生運動協力会」として設立されて以来、児童伝道、放送伝道、文書伝道などを行ってきました。今ではこれらの活動は文書伝道(印刷)に集約されています。
いつの時代も聖書を求める声がなくなることはなく、私たちはそんな切なる求めに応えるべく、国内外のミッションパートナーと協力して力を尽くしています。
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