日本は現在、世界でも最も深刻な人口問題に直面している国のひとつです。平均寿命が非常に長いことから、高齢者の人口は急速に増加しています。2025年末には、日本の人口の約3分の1が65歳以上になると見込まれています。しかし、この年齢層の多くは、キリストの希望と愛に触れる機会が限られたままです。
新生宣教団（New Life Ministries）は、このような方々に福音のメッセージを届ける働きを信徒の皆さんと共に進めています。

この働きは、信徒のひとりである嶌本マイラ姉妹のビジョンから始まりました。
彼女は、介護施設に住む高齢者にとってマンガ聖書が有効であることに気づき、新生宣教団に日本語のマンガ聖書小冊子『ザ・メサイア』の提供を依頼しました。現在では、東京都内の13の高齢者施設で、このマンガ聖書小冊子が使われ、高齢者の方々が自分の言葉で福音に触れる機会を得ています。

「私は日本の高齢者とそのご家族、そして介護に携わるすべての方のために祈ってきました。高齢者施設の中でも、主と出会うことは可能だと本気で信じています。『ザ・メサイア』の存在を知り、新生宣教団に連絡しました。夫の助けも借りて、高齢者の皆さんや施設長、介護士、医師の方々に小冊子を配布することができました。年に数回訪れるご家族のためにも、何部かお願いしました。これらの福音の資料を提供してくださった新生宣教団に心から感謝しています。」

これらの高齢者の多くは、家族や地域社会との接触が限られており、孤独や霊的な空虚さを感じやすい状況にあります。『ザ・メサイア』は単なる読み物ではなく、彼らに霊的なつながりと静かな黙想の時間を提供するものです。

新たなかたちで失われた人々へ

マンガ聖書小冊子の配布は、霊的な関わりの第一歩であり、それをきっかけにさらに深い交流へとつながっていきます。教会に行くことに抵抗のある介護スタッフや医療関係者にも、自然な形で福音が届き始めているのです。高齢者にとっても、初めて福音に触れる機会や、かつての信仰を人生のこの段階で再確認する貴重なきっかけとなっています。

私たちは、この宣教の働きを祈りをもって担っておられる嶌本マイラ姉妹に深く感謝しています。また、介護施設・医療センター・デイケア施設への訪問に協力しておられるご主人の嶌本氏のようなクリスチャンビジネスマンの皆さんにも、心より感謝しています。

高齢者への伝道は、これまでの伝統的なアプローチでは見落とされがちだった領域です。この働きは、最も弱い立場にある人々に希望を届けると同時に、その家族や医療・介護コミュニティ全体に福音が広がる機会にもつながっていきます。

どうか、高齢者の方々、そして彼らを支えるご家族やスタッフの方々のために、主の恵みと平安が届きますようにぜひお祈りください。

※このマンガ聖書小冊子『ザ・メサイア』は、新生宣教団が提供している「マナプロジェクト」で提供されています。「マナプロジェクト」の詳細は以下からご覧いただけます。

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