アカ語の聖書を受け取った男性の証

タイのイメージ
 

いつもこの働きのためにお祈りとご支援をありがとうございます。
タイやミャンマーで活動するミッションパートナーから、アカ語の聖書を受け取った男性の証が届きましたのでお分かちします。
アカ語はタイやミャンマーに暮らすアカ族の間で使われている言語です。
新生宣教団ではこれまでに数多くのアカ語聖書を印刷し送り届けてきました。

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恵みと奇跡の神

アカ族の男性私の名前はA、54歳です。ミャンマー出身です。11歳の時タイへ引っ越しました。
ミャンマーでの生活についてあまり覚えていませんが、アニミスト(精霊信仰者)として育てられ、そのまま22歳までアニミズムを信じ、キリストの福音からはかけ離れた暮らしをしていました。

真っ向から神に反抗していた日々

ある日、アメリカ人のキリスト教宣教師が私の村へ福音を伝えに来ましたが、「私の村に来るな、ここで福音を伝えるなら殺してやる!」と言って立ち上がったのは私でした。しかし、毎週金曜日に宣教師は来ました。彼と何度も口論になり、「私の村に来るな!あなたは信じたいことを信じて、私たちは、私たちが信じてきたことを信じる。私たちを変えようと思うな。私たちの神が力強いのでここまで生きてこれた。村に近づくな!信仰を変えようとするな!もし訪問し続けるなら殺してやる!」と言い放ちました。
しかし、宣教師は私の言葉にもひるまず、こう語りました「神があなたを変えられると信じます。あなたが福音を受け入れるまず第一人者となると信じます。そして、あなたはイエス・キリストの福音を宣べ伝える者として用いられるでしょう」と。

このことがあってから、私は宣教師と一切関わらず、避けていました。その後私は結婚したのですが、妻は一人目の子を流産してしまい、その後に生まれた4人の息子も皆、幼いうちに亡くなってしまったのです。私は、『私が神に敵対しているからこのような不幸が起こるのではないか』と思い始めました。私の不幸な人生が理由で、妻とも離婚してしまいました。後に他の女性と出会い、その村を離れ、仕事のオファーをもらった村へと引っ越しました。

クリスチャンになる

働き始めて1か月後、社長が「クリスチャンは教会に行かなくてはならないので、日曜日は休んでよい、その日も給与は支払われる」と言い出したのです。しかし、他の者は7日働いて特別手当もありません。さらに「クリスチャンになりたい人にも、日曜日は休んでも給与は支給する」と言いました。そこで私もクリスチャンになりたいと思いました。表向きの理由は、休日を取得し、給与をもらえるからです。しかし、心の奥底では、5人の幼い時に亡くなった子どもたちのことも思い、主に敵対する私を主の御手が打ったのだと思っていたためでした。神に敵対したくないその一心で、社長の申し出を受け入れクリスチャンになりました。それは32年前でした。それ以来、私の人生が変えられて、紆余曲折はあっても神は見放さず、最終的には全てがうまく行きました。主の力を感じ主の祝福が共にありました。

牧師になるも挫折

その一年後に仕事を辞め、小さな教会の牧師になりました。しかし牧会を4年間続けたころ、人生で初めて誘惑に陥ってしまいました。麻薬とアルコール中毒になってしまい、一年間苦しみました。ある日私は『もう牧師もクリスチャンも辞めてしまいたい』と思い、友人に電話をして、「クリスチャンになる前に信仰していた仏教に改宗したい」と伝えました。友人には「あなたからそんなことを聞くとは思っていなかった。何を捨てても良いが、神だけは捨てるな。」と言われました。

見放さない神

私は友人の言葉に耳を傾けず、その地域の新しい場所へ引っ越しました。しかしその後、教会の友人が来て「もう一度牧師になってくれないか?」と尋ねてきました。でも私は麻薬とアルコールで苦しんでいたので、牧師になる資格はないと思いました。麻薬で苦しんでいるのに神に仕えることができるでしょうか。しかし、友人は「神にできないことは何もない。神はあなたを変えてくださる。」と言いました。その友人の言葉によって、私は悔い改め、麻薬を捨てる決心をすることができました。中毒を乗り越えるためにそれらを断ち切り、再び牧師になり、その日以来ずっと今日まで続けています。
私は多くの病人のために祈り、神様は彼らを癒してくださいました。周りの人たちは、神様が本当に私と共にいてくださり、私を用いてくださっているのを見て喜んでくれました。

最初の奇跡は、主の元に立ち返った5か月後、ある教会に一週間説教をしに行っていたときのことでした。その夜、ある家族が目が動かない赤ちゃんを連れてきました。赤ちゃんはショックを受けているようで、ミルクも飲まなくなっていました。その家族は私に「赤ちゃんのために祈ってください。神様を第一に求めたいので、まだ病院には連れて行っていません。」と言いました。私は「私には癒す力はないが、神には癒す力があります。どうか神を信じて、癒しを願いましょう」と告げ、祈り始めて5分後に、赤ちゃんは癒されて元気になりました。
また、目の病気を患っている男性もいました。彼が呪術医のもとへ行くと、「彼が何か悪いことをしたのでこうなった」と言われ、とても高価ないけにえを要求されました。でもこの家族はそれを聞き入れませんでした。彼らは神様が私を通して多くの人を癒しているといううわさを聞き、私の元に行って祈ってもらおうと決心しました。しかしその思いを巡らしている間に、彼は癒されました。私はその時彼らに会って、手を置いたわけでもありません。いつも通り、全て神が成された御業ですが、とてもユニークな奇跡でした。
多くの場合、私が人々のために祈るとき、彼らはお金を渡そうとしてきます。昔からあるアカ族の宗教の習慣だったからです。癒されたらお金を払おうとするのです。しかし、私はそれは断っています。「お金を支払うぐらいなら来ないで」と伝えています。私は何かを彼らからもらいたくてやっているのではありません。神の力が皆にあらわされるように祈っているだけだからです。

聖書をありがとう

今日新しい聖書を受け取り、非常にうれしく思っています。以前も聖書をもっていましたが、正確で理解しやすい言葉で書かれた旧新約両方は持っていませんでした。新約聖書はありましたが、旧約聖書は難しい言葉で書かれたもので、2冊に分かれていました。でも新しい聖書は全てが一冊にまとまっていて、言葉も全て私たちの理解しやすい書き方で書かれているのでうれしいです。文字も良いサイズで読みやすいです。この聖書を持てて大変嬉しいです。訳もわかりやすく、理解が深まります。この聖書をありがとうございました。


新生宣教団で印刷された聖書が、このように主にある兄弟姉妹の手に渡っていることを覚え感謝します。
この働きのために覚えてお祈りとご支援をいただいていることを心から感謝します。
どうぞ引き続き覚えてお祈りください。

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新生宣教団は、日本をはじめ世界の人々のために、各国の言葉で聖書や福音文書などを印刷するキリスト教プロテスタントの宣教団体です。
新生宣教団はキリスト教超教派の団体として、1954年に「新生運動協力会」として設立されて以来、児童伝道、放送伝道、文書伝道などを行ってきました。今ではこれらの活動は文書伝道(印刷)に集約されています。
いつの時代も聖書を求める声がなくなることはなく、私たちはそんな切なる求めに応えるべく、国内外のミッションパートナーと協力して力を尽くしています。
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