去る4月に、ウクライナよりボロディミール・ヒルニャック牧師が、ノルウェーのヴィダー・アーロンセン宣教師と共に新生宣教団に来団されました。ヒルニャック牧師に、現在のウクライナの近況や証などをお伺いしました。

ヒルニャック牧師・アーロンセン宣教師

ウクライナにおける最近の各地域、住民の様子を教えてください。

特に東部、北部、南部が建物崩壊等ひどい状態です。約700 万人の人が西部地区に避難しています。特に老人は、自分たちが長く住んでいた所から離れたくないので、地下のじゃがいもなどを保管している所に暮らしていたのですが、とても長くは過ごせないので、やむを得ず避難するようになっています。
皆さん着のみ着のままで避難して来るので、私たちの教会では衣服、食料、医療器具などの必要物資を配布しています。この働きに対しては、地元の諸機関も感謝しており、市のトップの人も注目してくれています。

学校に行けない子どもたちの日常を教えてください。

東部、北部、南部では学校が崩壊しており通学できません。そのため、オンラインで学習しています。政府は、安全な地下に学校を造ろうとし、いろいろな国からの支援を受けて６か所に地下の学校を造りました。子どもたちは、安心して、落ち着いていられる場所を望んでいます。
以前は教会に10代の子どもはいませんでした。祈っていたら、教会員の女性が子どもたちのための働きをしたいと申し出てくれ、引きこもり傾向の子どもたちを教会に呼んでくれました。初めは10人くらいだったのですが、友だちを誘ってきて40 ～ 50 人集まるようになりました。
それは10代の子どもたちのリバイバルを見ているようでした！！
ニューライフ・ミニストリーズ ノルウェーが主催してくれたサマーキャンプでは、スポーツをしたりして良い時を過ごすことができ、子どもたちの心が癒やされていくのを見ることができました。
クリスマスにはアーロンセン宣教師がサンタさんになり、マンガ聖書やお菓子をプレゼントしましたが、多くの子どもは、お菓子よりマンガ聖書を先に取り読んでいました！子どもたちの笑顔が素晴らしかったですよ！ 一番のギフトはイエス様だと思います。

物資配布の様子

今後の祈りの課題は何でしょうか？

崩壊した生活を再建するには何年もかかるので、継続して必要なもの（食物、服、医療関係、介護用品等）を送り続けなければなりません。
クリスチャンではないのですが、「希望を持ってきてくれてありがとう！」と言って涙を流した医師がいました。
悲惨な戦争ではありますが、それによって今こそ福音を伝え届ける門が開かれています！ 今がその時です。これは一人でできることではありません。我々世界中のクリスチャンが協力していく必要があります。
今後もお祈り、ご支援をよろしくお願いします。

ヒルニャック師は、報告会や新生宣教団でのメッセージで、自分たちのために日本の人々が祈ってくれていること、ウクライナ語の聖書が印刷されていることへの驚きと感謝も伝えてくださいました。
どうぞ引き続き、皆様のお祈りとご支援をお願いいたします。
こちらもお読みください。

ウクライナ宣教報告会レポート

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