ミャンマーなどで活動しているミッションパートナーから、ミャンマーについて追加の近況報告と祈りの課題が届きました。（レポート1は こちら）

特に、カレン族をはじめとする少数民族はビルマ軍から激しい攻撃を受けています。
どうぞこの事のために覚えてお祈りください。
いただいたレポートから抜粋して以下に記します。

ミャンマーからのレポート

ミャンマーでは物事が非常に深刻です。
カレン州だけでなく、より北の州であるカチン州でも激しい戦闘があります。
（少数民族は70年ほどビルマ軍により苦しんでいるので、多くの少数民族が反撃するために独自の民族自営軍を持っています。）
意外にもカチン州とカレン州の両方で、民族自営軍がビルマ軍に対し優勢になっていますが、このことが逆にビルマ軍の反感を買っています。

これは、ミャンマーのいくつかの場所を示す地図です。ミャンマーとその周囲の国の位置を知ることができます。

ミャンマーの主要都市はヤンゴンです。
ネピドーはミャンマーの新しい首都であり、ビルマ軍が拠点を置いています。
ネピドーの北は、ミャンマーで2番目に大きな都市であるマンダレーです。
濃いオレンジ色の部分がカレン州です。

現在、ミャンマーの多くの都市で軍による暴力が横行しています。
ラシオ、メイミョー、マンダレー、ネピドー、タウングー、ヤンゴン、パアン、さらに南のダーウェイからも報告を受けています。カチン州とチン州でも攻撃が相次ぎ、ビルマ軍は時には抗議者だけでなく、人々の家にまで無差別に手榴弾を投げ込んでいます。
彼らは抗議者、さらには子どもたちまでも射殺し、その行為は非常に野蛮です。
ビルマの兵士によって数百人が殺され、さらに多くの人々が負傷し、恐怖に襲われました。しかし、人々はあきらめていません。
彼らは12年前まで独裁政権下で過ごしていました。当時に戻るよりもむしろ死ぬことを望んでいるのです。

特に激しく攻撃されているカレン州

カレン州は現在、ビルマ軍のロシア製爆撃機によって攻撃されています。
彼らは赤ちゃんを含む民間人を殺しています。ビルマ軍はさらに兵士を送り込みましたが、カレン軍（カレン族の民族自営軍）は彼らを打ち負かしました。

カレン軍はビルマ軍が民間人を殺害するのを止めなければ、抗議者を保護するために都市に行く可能性もあると言いました。
そのことを恐れたビルマ軍は、彼らを都市から遠ざけるために、彼ら自身の村を爆撃することに決めたのです。
私たちはカレン州で最も平和なエリアに、私たちの施設の赤ちゃんを避難させましたが、現在そのエリアでさえ爆撃機による脅威にさらされています。

私たちのスタッフの一人は戦火が近づき恐怖におびえるカレンの人々に会うために車で向かいました。10年以上彼らの世話をしてきて、わが子のように思っていた彼らと一緒にいたかったのです。
彼女は彼らを愛し、彼らと一緒に祈り、彼らを励ますために神の言葉を分かち合いました。
戦争が近づいた場合に、すぐにでも子どもたちを安全な場所に移動させるためにさらに準備をしています。

国境近くのカレン族からはすでに隣国の村に避難する人々もいて、私たちのスタッフやその家族も何人か到着しています。
子どもたちとミャンマーのすべての人のために祈り続けてください。
神の国が来て、天だけではなく地上でも行われるように。

このところ一週間雨が降り続いているので、家を失った人々はジャングルの泥の中で眠っている状態です。
私たちは他の人たちと同じように、彼らに食料や物資を届けようとしています。
私たちの労働者の一人は数日前、爆撃があった場所の近くに行きましたが、それ以来連絡がありません。
彼は人々の食料を買うための資金を持っていましたが、何が起こったのかいまだに分かりません。
ビルマ軍は冷酷です。軍への反対意見を口にしただけで、彼らはその人を殺そうとするでしょう。

私たちは独裁者に対して一つの考察を持っています。
国連が軍の首謀者の一人をロヒンギャの虐殺の罪で裁判にかけることを公言したことが引き金となって、彼がクーデターを開始した可能性があります。
彼が国家元首になれば、国連は彼に手出しができないからです。

特に覚えて祈ってほしいことは、ビルマ軍の将軍のためです。
私たちが敵を愛することができるように。そして彼らが救われるように。罪のない人々を傷つけないように祈ってください。

ミャンマーの人々のため、またミッションパートナーのためにも覚えてお祈りください。